今回は産婦人科なのに嗅覚のお話です
嗅覚も年をとります
嗅覚(においを感じる力)の機能も
年とともに低下していきます
50歳以上から低下し始め
60歳以上では違いが分かるほど低下するようです
鼻というのは呼吸の最初の入り口になるため
化学物質など外からの刺激を受けやすい部位に
あるということも原因の一つだそうです
また、閉経など女性ホルモンの低下も関係していると
言われています
こんなところにも漢方薬が・・・
更年期障害の方によく処方される漢方薬として
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)というお薬があります
この当帰芍薬散はわたしも
最もよく処方する漢方薬の一つです
その当帰芍薬散が
神経の成長因子の分泌を増加させる作用があり
嗅覚のアンチエイジング効果があるとして注目されています
鼻に効くとは全く知らなかったので
漢方薬って色々なところに効くんだなぁと
改めて感心しました
ただ喫煙や飲酒、鼻の病気などほかの要因で
嗅覚障害が出ている場合には
もちろんそちらの治療が必要です