最近、はしかの感染がニュースで取り上げられていました
はしかのニュースで思い出された方も
いらっしゃったかと思いますが
2013年に日本で風疹が流行して
先天性風疹症候群の赤ちゃんが出生しています
今後、先天性風疹症候群の出生をゼロにするため
日本産婦人科医会は
「風疹ゼロプロジェクト」
を立ち上げています
先天性風疹症候群とは
妊娠20週ごろまで(特に初期)に母体が風疹にかかると
赤ちゃんの耳や目に影響が出るというものです
妊娠前の予防接種をお勧めします
妊娠している間は風疹の予防接種を受けることができません
風疹に罹ったことがない方や、
予防接種を受けた記憶がない方は
妊娠前に予防接種を受けることをお勧めします
当院でも妊婦健診の最初の採血で風疹の
免疫力を見る検査を行っていますが
(妊婦健診で全員に行われています)
半分以上の方が免疫力のない状態と診断されています
ちなみに今回のはしかのニュースと同様で
2013年の流行の原因は成人に免疫力がなかったことが
指摘されています
前回の風疹の流行は
10代後半から50代前半の男性が子供のころに
予防接種を受けていないことが原因と考えられています
流行させないためには妊娠前の女性だけでなく
男性も積極的に予防接種を受けていただきたい
というのが学会のプロジェクトの趣旨です
当院では成人の麻疹・風疹ワクチンの予防接種が可能です
(もちろん男性も)
予防接種は事前予約が必要ですが
この機会にご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか