私の手はなぜ痛いのか?
先日、日本女性医学学会で
「私の手はなぜ痛いのか、しびれるのか」
というセミナーがあり聴講してきました
手の関節専門の先生のお話で
非常に興味深い話でした
産後の手首の痛み
産後に手首が痛くなることは
産後の人の多くが経験しており
手首が痛いと、ほとんどの方が
赤ちゃんの抱き方の問題と言われたり
赤ちゃんが重いから仕方ないと言われたりしていると思います
事実、私はいままでそう思っておりました
が、整形外科的にいうと産後だけでなく、
更年期にも腱鞘炎が非常に多いことがわかっているそうです
手の関節には女性ホルモンが働いており
産後と更年期では女性ホルモンの分泌が
不安定になるために腱鞘炎になる方が増えるとのことでした
そういえば、思いあたることがあるなぁ・・・と
産後に手首が痛くなるのに
子供が2-3歳になっても手首が痛いという人はほとんどいません
今までは抱っこの回数が減るからだと思っていましたが
(もちろんそれもあると思いますが)
抱っこの回数が減っても子供はもっと重くなりますよね。
不思議だなと思っていたことが解決したような気分になりました
それが理由なのであれば今まであきらめていた
産後の腱鞘炎も治せるかも!と思いました
今まで産後の腱鞘炎には抱っこの仕方しか
アドバイスできていませんでしたが
今後は産婦人科で治療ができるかもしれません!
更年期にも手が痛い
また更年期にも手のしびれや指の関節が痛くなることがあります
これも同じことで女性ホルモンの不安定さが原因とのことでした
もちろんすべてではないでしょうけど。
更年期に手や指の痛みをちゃんと治療していれば
その後、60代や70代になってからの指の変形を予防できるというお話でした
今後、更年期の方の指や手の痛みやしびれに
産婦人科がお役に立てるかもしれませんね