当院に妊婦健診にかかっておられる方から
出生前診断について聞きたいとご質問があります
その時に申し訳ないのが、
出生前診断には適した時期があるということを
皆さんがご存じないということです。
おそらく多くの方は生まれる前の検査と
ざっくりお考えでしょうが
出生前診断にはいろいろな種類があり
それぞれの検査に適した週数があるのです
いつがよいかといえば
妊娠発覚時点ですでに情報収集し
(希望の方には当院よりご説明します)
予定日が決まったら早めに検査予定を組むのが
ベストだと思います。
「今度の検診の時についでに聞こう」
と思って14週ごろの検診で質問する方も多くいらっしゃいますが
できるだけ早くに申し出ていただくことで
検査の選択肢が多くご提案できます。
ちなみに検査不可能ではないですが
18週の検診ではすでに遅いと思います。
出生前診断とは
赤ちゃんがおなかの中にいるうちに
その赤ちゃんについての情報を知ることをいいます
赤ちゃんの全ての病気がわかる?
赤ちゃんの3-5%には生まれつき
何らかの病気があります
その約25%が染色体の異常によるものです
現在、出生前診断とよばれているものの多くは
この染色体に関して調べることや
赤ちゃんの形の異常を調べることが中心となっています
つまり異常の全てがわかるというわけではなく
100%言い当てられるということもないのです
出生前診断はみんな受けるべき?
通常の妊婦健診は全員が受けるべきものですが
出生前診断は全員が受けなければいけないものでは
ありません
当院では妊娠11週から12週ごろに超音波で
赤ちゃんの首のうしろのむくみを計測し
染色体の数の異常の可能性が高いのかどうか検査する
NT測定という検査を受けることができます
検査を希望される方は事前にお申し出ください
もちろん全ての妊婦さんに行っているわけではなく
希望者以外には計測は行いません。